指先に消毒が染みる

うつ病と社交不安障害と生きるアラサーオタク

M-1グランプリ2021 印象に残ったところ~

先日私がここ最近で一番楽しみにしていた、M-1グランプリ2021が開催されました。予選の動画を見ると、みんなそれぞれおもしろくて、その中で10組しか決勝に行けないのが本当に残酷だなと思いました。決勝進出者決定の配信を見て、最後にランジャタイが呼ばれたとき、いろんな意味ですごい大会になるんだろうなと思いましたが、終わってみればとてもとてもおもしろく、最高なM-1になったと感じます。

インタビューやラジオ、公式動画で情報を摂取しながら当日を待っていましたが、あいにくM-1の日は仕事だったので私は録画に頼ることになりました。

M-1の印象に残ったことや、感想などを今回は書いていこうと思います。

 

 

 

・敗者復活戦の印象に残ったところ

 

今年の敗者復活戦は人気者が多くて豪華でした。

 

トップバッターのキュウは、トップバッター向きの漫才とは言えないので、点数が低くなってしまい残念でしたが、平場の清水さんの福山雅治にめちゃくちゃ笑ってしまいました。「小雪もいれてくれよ~」がやばかったです。

 

アルコ&ピースは、「らしい」メタ的な漫才をしてくれましたが、あまり客ウケが良くなく、本人たちも自覚していたのが本当に、らしかったです。サラリーマン金太郎に触発されて頑張ろうと思った平子さん、平子さんがするならついていくだけっしょと共に挑んだ酒井さん、忙しい中お疲れさまでした。

 

ニューヨークは、正直言うと少し苦手なところがあったのですが、最近二人の素直な毒(?)が一周回って癖になってきています。M-1が終わった後に、自分たちの8位という順位を「低い」と評価したうえで、11位のアルコ&ピースについてしっかり言及するのがおもしろかったです。

 

そして男性ブランコ!旅館のネタは予選の動画で見てとてもおもしろく、敗者復活戦でしたのも同じネタでしたが、さらにおもしろくなっていて、かなり満足感が得られました。「ガチ飯」とか「全治癒」とかワードが良すぎる…!丁寧な漫才が好きだなぁ。そして、とても芸能人としての華があるとは思えない(失礼)男性ブランコにワーキャーファンがつく世の中ってすごい!と最近思っています(笑)

 

金属バットは、芸風とはそぐわないくらい、今回のM-1にかける思いが伝わってきて、でも漫才は持ち味の毒がしっかりきいてておもしろく、なんか感動しかけました。敗者復活で勝ち上がれなかった時の友保さんの後ろ姿が絵になりすぎたなぁ。

 

そして敗者復活戦のトリをかざった、さや香の漫才は二回目、三回目と見るうちに「か!ら!あ!げ!4!」が頭から離れなくなって、足踏みの音とか、このM-1という舞台のトリにこれをもってきたことなど、様々なことがおかしくなって笑ってしまいました。本番直前までこのネタをするかどうか悩んで、結局やることにしたという過程までも笑えます。

 

私は敗者復活戦では男性ブランコが一番おもしろかったなと思います。

寒い中全力で笑わせてくれてみんなありがとう…!

 

 

 

・決勝戦の印象に残ったところ

 

今年の始まりVTRの「俺たちが一番面白い」枠は、くわっと口を広げている川瀬名人でした。去年の東京ホテイソンたけるがマスクを外した時のくわっとした顔を思い出しました。今年のVもめちゃめちゃみんなかっこよかったです。

 

 

トップバッターを引いたのはモグライダーで、中盤の爆発を期待されていたので、うわ~~~となり、せり上がりでめちゃめちゃ緊張した顔をして何かつぶやいているともしげさんにもうわ~~~となりました。が、始まってみれば心配もなんのそので、とてもおもしろい漫才でした。ともしげさんのミスなのかあっているのかわからないボケも、芝さんの兄貴肌的なツッコミも、すごくおもしろかったです。漫才の話とは別ですが、三四郎のラジオで話を聞いている限りでは、ともしげさんはかなりの人だと感じるので(笑)ボケボケでかわいい~的な意見を見かけると「ん?」となります(笑)打ち上げ番組でかまいたちの濱家さんが「かわいすぎるやろ!」と言った後に芝さんが「かわいいと思ったら歯がぐわーってある」と言ったのが本当のことなのかなと思いました(笑)

 

ランジャタイは二番手で、!!となりましたが本人たちは来る予感がなぜかしていたそうです。すごい。もう、名前を呼ばれた時からなかなか会場に向かわなかったり、廊下のパネルをじっと見つめていたり、最初から爪痕残しまくりで楽しかったなぁ。せり上がりで国崎さんが伊藤さんの背中をポンと叩いたのが素敵でしたが、あの動きの真相をYouTube配信で話されていて、めちゃくちゃ笑いました。漫才はとにかくすごかった。国崎さんの動きだけで、猫が体に入ってしまった人がどういう状況にあるのかがちゃんと伝わってくるのがすごい。赤すぎるくらい赤い靴を履いた伊藤さんの、合っているのか合っていないのかわからないツッコミとその言い方もおもしろい。終わった後になかなか音楽が鳴らず「終わりましたよ?」と振り返る二人もおもしろすぎる。点数発表も、審査員との絡みも、もう大好き。巨人師匠が手紙のことを話している時のほかの審査員の方たちの顔もおもしろかったし、いい話風に見えて二人で合わせて9枚の手紙を送っているというちょっとした狂気も最高。ランジャタイが決勝に来れて良かった。

 

ゆにばーすは三度目の決勝ということで頑張ってほしいなと応援していたのですが、ちょっとネタの内容が好みではなかったかなという感じです。でもはらちゃんの下ネタ欲がすごいらしいので、そういう感じになるのはしょうがないのかもしれません(笑)あと川瀬名人の緊張がめちゃくちゃ伝わってきて、頑張れ~~~となりました。敗退コメントの流れはすごいおもしろかったです。ニューヨークが、敗退コメントはああでないとと言っていましたが、たしかにそうだなと感じる部分もあります(笑)川瀬名人が引退できるように、これからも頑張ってほしいです。

 

最近ラジオを聞き始めてめちゃくちゃはまってしまった真空ジェシカ。かなりおもしろかったです。ワードセンスといい、ボケにボケを重ねてさらにボケを引き起こす構成といい、なんかとても美しかったです。「理系のおばあちゃんはいないと思った」「今年の駒澤が僕のせいで舐められている」がとくに好きかな。ガクさんがキムタクみたいなハンバーガーの持ち方について「虫みたいでかっこいんだよな」って言ったのも好き。世間的にも好評で、こんなにおもしろい人たちがおもしろいと言われる世界に期待するよ〜。三回戦の、背景が青すぎてネタが飛んでしまった話とか、川北さんがまーごめ暴走を止められなくて大変だった話とか、決勝進出者発表会見のかき回し具合とか、ちょっと心配していましたが、漫才はもちろん平場でも笑いをとっていてうれしい。「センスがあって良かったです」をすぐに返せるのがやばかった。でも川北さんは目が悪くて、誰がどういう審査コメントを言っているのか認識できなくて「センス」だけ拾えたからそう言ったと言われていて、やっぱりすごいなと思いました(笑)これからますます頑張ってほしい~。ラブ。

 

ロングコートダディもめちゃくちゃおもしろかった。兎さんの、言われてみれば肉うどん感がすごい。「生まれ変わったらワニになりたい」という設定がまずおかしいんですけど、堂前さんがネタを作るときに「生まれ変わったら何になりたい?」と聞いたら兎さんが「ワニ」と答えたことからできたネタと聞いて、なかなかお二人ともやばいなと感じました。敗者コメントのネタ合わせも、シンプルなのにすごくおもしろくて。YouTubeでしているゲーム配信もとてもおもしろかったので、いろいろな面でこれからも注目していきたいです。

 

今年のM-1チャンピオンの錦鯉。すごくおばかなネタだけど、こういうのが一番いいんだよってなる。まさのりさんの食べていた水あめが田んぼの味がするの、すごい気になります。「穴でも掘っとけよ」「穴は掘らないよ」が何の意味もなしていないところも好き。渡辺さんが気合入りすぎてまさのりさんの頭を叩く強さが大丈夫かな?とちょっと心配にもなった。

 

 

三組の決勝戦と結果発表も見ましたが、錦鯉の優勝をみんなでお祝いしているのが素敵でした。発表の時に裏でほかの漫才師たちがハイタッチしている映像も見たけど尊かった。そしてオズワルドはめちゃくちゃ悔しいだろうなと思います。ラジオで、目に見えて優勝が遠ざかっていったと言っていて、辛い(泣)でも来年に向けて頑張るそうなのでしんどいと思うけど悔いなく戦ってほしいです。

 

 

 

 

ちょっと感想を書くつもりがけっこう長くなりました。

お笑いが流行るときは世の中が不況の時とか言いますけど、いつの世も笑いは大切だと思いますねぇ。

来年のM-1も今から楽しみだ。