指先に消毒が染みる

うつ病と社交不安障害と生きるアラサーオタク

作家さんすごいな、三四郎好きだな

早くも12月に突入しまして2021年が終わろうとしています。今年は私的には一歩進んだと思ったら大幅に後退して、それからまた少しずつ歩き始めた、そんな年でした。思うようにはなかなかいかないのが人生ですね…。まぁぼちぼち頑張っていこうと思います。

 

 

最近、中村文則さんの「教団X」を読み終わりました。だいぶ昔のことにはなるんですが、三四郎の小宮さんがオールナイトニッポンのフリートークで話していたことを思い出しながら読みました。ピースの又吉さんやオードリーの若林さんが薦めており、その方々とセンスが一緒でありたい小宮さんも手を出してみたものの、長い長い説法が途中で出てきて「うげー」と何度もなりながら読んでいったそうです。

たしかに何度も長い説法(と思われるもの)がでてきてけっこう頭の体操になりました。内容はタイトルのとおり、ある宗教団体に関わる人々の思想や生き方、そしてこの世界が抱えるとても大きな問題や人知を超えた存在について600ページにわたって描かれており、とてもおもしろかったです。時々出てくる性描写が官能小説を読んでいるのかと思うほどでしたが、その性への熱量にも圧倒されました。

 

「教団X」を読んでまず思ったのは、物語を作る人ってすごいな~というごく当たり前のことでした。作家さんは自分の思想とか考え方を(厳密には違うこともあるだろうけど)物語として全世界に晒すわけじゃないですか。自分の中で生まれた感情とか、幼いころの記憶とか、場合によっては性癖とか。いくら創作物だといっても、その中には自分自身のエッセンスが少なからず含まれることになる。それを大勢の人に見せるのってものすごく勇気がいることだし、もしかしたらとても恥ずかしいことかもしれない。でも作家さんたちはそれらを惜しげもなく我々読者に見せてくれて、楽しませてくれる。本当にありがたいことだなと思います。

私の小さいころの夢は作家になることでした。人生は長いので(最近このことを強制的に思うようにしている)、いつか自分自身のすべてをさらけ出しながらなんらかの物語を作ることができたらいいな~なんて考えております。考えるのはただなので。

 

 

 

そうそう、三四郎といえばこのあいだ街中で偶然三四郎のお二人を見かけました。ロケの合間だったように思います。本当に偶然だったのでとてもびっくりして興奮してあわあわしました。ファンであることもラジオを聞いていることも伝えたかったけど、そんな勇気は私にはなく、遠くから眺めました。その日の夢に小宮さんが出てきました、同級生という形で(相田さんは出てこず←)

 

いつ私は三四郎を好きになったのだろうと考えてみると、社会人1年目の病み病み期にラジオを聞いたことがきっかけだったのかなと思います。でもある程度興味がないとラジオを聞こうともならないので、その前から好きだったのかもしれません。

 

小宮さんのふにゃふにゃした喋り方と相田さんの男前な声がいい感じに癒しになるし、お二人のかけ合いやフリートークがいい感じにおもしろいんですよね。たまに(たまに?)珍味回もあるんですけど。「いい感じ」ってのがポイントで、腹抱えて笑うおもしろさじゃなくて「ふっ」って笑っちゃう感じの(失礼)。鳥人間コンテストの大木さんにまつわる話とか大好きです。今でも十分長く続いているけど、これからもずっと続いてほしいなぁ。

 

 

ほんで、お笑いつながりで昨日M-1の決勝進出者が決まりましたね。なんかけっこうフレッシュな感じで楽しみです。モグライダーのともしげさんがこの前三四郎オールナイトニッポンで「ネズミ」さんから電話がかかってきた時に、頑張って「犬」になっていたのがおもしろかったです。応援しています。

 

 

最後に、教団Xと(違う)三四郎がみごとにマッチした私の大好きなネタをのっけておきます。

 

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